延世大学病院のリハビリ外来で日常的に使われるMoti Physio|サルコペニアとスクワットの研究論文

韓国・延世大学医学部 江南セブランス病院の研究チームによる論文が、2026年9月18日、Nature Portfolioの学術誌『Scientific Reports』に先行公開されました。この研究では、65歳以上の女性68名のオーバーヘッドスクワットを、Moti Physioで計測しています。
どんな研究か
- 対象:65歳以上の女性68名。サルコペニアのグループ34名と、そうでないグループ34名に分けて比較しています(判定はアジアの診断基準 AWGS 2019 による)
- 方法:両手を頭上に伸ばした状態でのスクワット(オーバーヘッドスクワット)を5回行い、その動きをMoti Physioで計測
- データの出どころ:同病院のリハビリ外来では、Moti Physioによるスクワット評価を、機能評価の手順として日常的に取り入れています。研究はその記録をさかのぼって分析したものです
何がわかったか
サルコペニアのグループでは、次の6つの項目で差が見られました。
- しゃがむ深さが浅い
- 動作が遅い
- 動作中に頭が動いた距離が短い
- 左右の膝の間隔が狭い
- 膝の曲がる角度が小さい
- 頭の前後の揺れが大きい
体重の影響を統計的に調整したあとも、6項目すべての差は残りました。
これまでの研究との違い
これまでエビデンスページでご紹介してきた論文は、主に立った姿勢の測定を扱ったものでした。今回は、スクワットという「動き」の違いを数値で捉えた研究です。
研究で使われた課題は、Moti Physioの体幹チェックと同じ、オーバーヘッドスクワット5回です。体幹チェックでは、動作の偏りを数値とランキングで表示します。
論文が示している今後の課題
論文では、この方法を臨床のツールとして用いるには、測定の妥当性や、時間を追った変化の捉え方、リハビリでの有用性を、今後の研究でさらに確かめる必要があるとしています。
※Moti Physioは医療機器ではありません。体の姿勢や動きを3Dで可視化するカウンセリング用の計測機器です。本研究は研究における測定機器としての使用例であり、治療や診断の効果を示すものではありません。
論文情報
Choi CH, Lee DY, Park JH. Kinematic analysis of overhead squat patterns in sarcopenic and non-sarcopenic older women via markerless 3D RGB-D imaging. Scientific Reports. 2026. DOI: 10.1038/s41598-026-72403-3
論文を見る(Scientific Reports)
Moti Physioに関する研究論文は、エビデンスページにまとめています。


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